私がよく使っているオシレータです。MACDは短期と長期という2つの期間で計算される指数平滑移動平均を使って作られる指標です。
MACDチャートには線が2本あります。1つがMACDライン、もう一つがシグナルラインです。
今日はMACDチャートの見方から初めて、具体的なエントリー方法のご説明をします。
以前記事にしましたインジケーター移動平均との相性が良いです。この組み合わせは、相場の転換点をとらえて値幅を取ることができます。しかしトレンド相場には強いですが、レンジ相場には弱い印象がありますので、損切貧乏にならないように気を付けましょう。
MACDチャートの見方
まずはチャートを見てみましょう。以下のチャートは6月26日時点の4時間足チャートです。図中の下のチャートがMACDです。
MACDとは
水色の線がMACDライン、赤い線がシグナルラインです。
MACDチャートの左上にMACD(12,26,9)と記載がありますが、これらは期間を表しています。この詳細は下記で説明します。
MACDライン
前述のとおり、MACDは短期と長期という2つの期間で計算される指数平滑移動平均を使って作られる指標です。なお、今回の場合は短期がろうそく12本分、長期がろうそく26本分の平均です。
MACDラインはこの2本の平均の差を表したものです。
シグナルライン
シグナルラインはMACDをある期間で単純に平均したラインです。
今回の場合はろうそく9本分ということになります。
MACDラインとシグナルラインのクロス
シグナルラインはMACDラインの平均線ですので、より滑らかな曲線となります。
このため、比較的感度の高いMACDラインがシグナルラインを下から上、または上から下に交差する現象がよく見られます。
これらをそれぞれゴールデンクロス、デッドクロスと呼び、トレンドの転換点として機能しやすいです。そのため、私はこのポイントをエントリーポイントの根拠のひとつにしています。
MACDを使ったおすすめのエントリー方法
MACDチャートは1分足チャートでも、月足チャートでも計算することは可能です。
これは移動平均インジケータでも同じことが言えますが、長期足であればあるほどノイズがキャンセルされますので、MACDは確度が高いオシレータとなります。
基本的な使い方
ゴールデンクロス、デッドクロスが発現したらエントリー。これが基本的な使い方です。うまくいけばトレンド発生の頭からしっぽまでとれる夢のあるオシレータです。
しかし、勝率を上げていくためにはクロス発現時にすぐエントリーではうまくいきません。
チャートにはノイズが多く混じっていますので、これをどうやってキャンセルするか。いわゆるダマシの挙動に引っかからないような工夫が必要です。
そのうえで他の根拠と組み合わせることで高い勝率と大きな値幅が実現できるようになります。
機能しやすい条件
私の経験上では、4時間足以上がおススメかと考えています。1時間足よりも短い期間の期間だとどうしてもイレギュラーな値動きに影響されてしまいがちと感じます。
私のようなサラリーマンの方はチャートを見る時間は日中はあまりないでしょうから、ちょうどよいのではないかなと思います。
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気を付けるべきこと
焦ってエントリーしない。
MACDは振り返ってみると非常によく機能するオシレータなのですが、チャートを見ているその瞬間はクロスしたのかどうか怪しい場面が多いです。
ゴールデンクロスが発現したから即エントリー! としたいのですが、この場合は想定と逆に行くことも経験上多くありました。
なので私は、時間足が決定してからエントリーするか検討しています。怪しいときは次の足が決定してからエントリーするなど、慎重に行くほうがうまくいきます。
MACDはトレンド転換点をとらえるオシレータなので、クロス発現後に本当に転換したのかを確認してからでも値幅は狙えるのでエントリーは十分間に合います。
ほかにも根拠を組み合わせる
MACDは優秀なオシレータですが、トレンド転換点をとらえるという難しい特徴をもちますので、機能しないこともあります。
そのため、MACDのみをエントリー根拠とすると、うまくいかずに損切になることも多くあります。
できることでしたら移動平均など他のインジケータとの組み合わせ、またはダウ理論などのチャート分析と組み合わせて複数根拠を持ってエントリーしていきましょう。
まとめ
MACDはトレンド転換点を示してくれるオシレータ。
なるべく長期足チャートで見るほうがノイズが少なくておススメ。
監視している時間足が区切りがついてからエントリーすることで勝率アップ。
移動平均線などの他のエントリー根拠を組み合わせることで高い勝率と大きな値幅を狙っていきましょう。
今日はこの辺で、最後までお目通しいただきありがとうございました。